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東京藝術大学大学院映像研究科が主催する人材育成事業geidaiRAM(Research-based Arts Management)では、一般公開のレクチャー・シリーズを開催しています。社会を巡る状況が大きく変化しつつある中、日本におけるアートマネジメントやアートプロジェクトを問い直し、地域やコミュニティとアートの関係を捉え直すために、geidaiRAMではさまざまなゲストを招いて公開で議論することで、社会に問いを開いていきたいと思います。

第3回は、世界的に活躍するアーティスト川俣正さんをゲストに迎えお話を伺います。

川俣さんは、サイトスペシフィックなプロジェクトを多数手掛けており、その場での偶発的なコミュニケーションや出来事を巻き込みながら進行形でプロジェクトを進めていくという「in progress(インプログレス)」な制作姿勢を持っています。社会に開かれた「in progress」なプロジェクトは、さまざまな可能性や問題提起を孕んでおり、その射程は現代アートにとどまらず、建築、社会学、精神医学など幅広いジャンルに及んでいます。パリからお越しいただいた川俣さんと直接対話できる貴重な機会となりますので、ぜひご来場ください。

【入場無料・事前予約不要|受講生以外の方もご参加頂けます】
日時:2014年9月30日(火)18:30~21:30
場所:東京藝術大学上野キャンパス美術学部中央棟1F第1講義室 (http://www.geidai.ac.jp/access/ueno)
主催:東京藝術大学大学院映像研究科
平成26年度文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」

【プログラム】
18:30-18:45 geidaiRAMと「対話の実験」について
18:45-20:30 川俣正のワークインプログレス
20:30-20:45 休憩
20:30-21:30 対話の時間

講師プロフィール:
川俣 正(かわまた・ただし)
1953年北海道生まれ。1984年東京藝術大学博士課程満期退学。1977年より発表活動を開始。1982年、28歳の若さで「第40回ヴェネツィア・ビエンナーレ」の参加アーティストに選出。1982~83年「アパートメント・プロジェクト」など国内外で多数のプロジェクトや展覧会を行い、欧米を中心に高い評価を得るようになる。1987年「ドクメンタ8」、「第19回サンパウロ国際ビエンナーレ」などに出品。2005年、「第2回横浜トリエンナーレ アートサーカス(日常からの跳躍)」の総合ディレクターを務める。1994年4月~2005年3月、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授を経て、現在はパリ国立高等芸術学院教授。2010年~「東京インプログレス」、2011年「ショーモン・シュル・ロワールにおけるプロジェクト」(フランス)他、現在も様々なプロジェクトを実施。

企画・運営・広報:小形幸、島林秀行、武田力、堀江映予、森純平(geidaiRAM)