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東京藝術大学大学院映像研究科が主催する人材育成事業geidaiRAMResearch-based Arts Management)では、一般公開のレクチャー・シリーズを開催しています。社会を巡る状況が大きく変化しつつある中、日本におけるアートマネジメントやアートプロジェクトを問い直し、地域やコミュニティとアートの関係を捉え直すために、geidaiRAMではさまざまなゲストを招いて公開で議論することで、社会に問いを開いていきたいと思います。

シリーズ第4回目の今回は、京都で「有斐斎弘道館」を運営しながら、さまざまな伝統文化事業をプロデュースし、社会の問い、コミュニティの問題として、根本的な視座から伝統文化に取り組んでいる濱崎加奈子さんをお迎えします。

社会と歴史にあらたな接続を生むために、伝統という問いにあらためて向き合う必要がある現在、伝統文化の場に見つかるものは、決して古びた遺物ではなく、むしろ新しさへの刺激に満ちた「異物」たちかもしれません。「日本」「歴史」「社会」を固定化するものではなく、むしろ揺さぶり、批評し、更新する原理としての伝統文化は、現代アートや芸術理論、芸術教育にも重要な示唆を与えることでしょう。伝統文化の現状を確認した上で、参加者個々人の関心領域と日本の伝統の接続を探る機会となるはずです。ぜひふるってご参加ください。

【入場無料・事前予約不要|受講生以外の方もご参加頂けます】
日時:2014年10月21日(火)18:30〜21:30
場所:東京藝術大学上野キャンパス美術学部中央棟1F第1講義室 (http://www.geidai.ac.jp/access/ueno)
主催:東京藝術大学大学院映像研究科 平成26年度文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」

講師プロフィール:
濱崎加奈子(はまさき・かなこ)
伝統文化プロデュース連代表、公益財団法人有斐斎弘道館代表理事、専修大学准教授。京都大学文学部(美学美術史学)卒業。東京大学大学院総合文化研究科(表象文化論)後期博士課程後期課程修了。学術博士。香道の美学、伝統文化プロデュース論をテーマに研究を続けるとともに、伝統文化に込められた知恵と美意識から学び・遊び・広める「伝統文化プロデュース連」を設立し、江戸中期に創立された学問所「有斐斎弘道館」を拠点に、さまざまな講座・展覧会・国際交流イベント・アートプロジェクト等のプロデュースを手がけている。北野天満宮和歌撰者。共著に『京の花街』著書に『ふろしき』などがある。

企画・運営 : geidaiRAM
企画協力 : 武田力(geidaiRAM)
広報協力 : 小形幸(geidaiRAM)
デザイン : 松原史奈(geidaiRAM)