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東京藝術大学大学院映像研究科が主催する人材育成事業geidaiRAM (Research-based Arts Management)では、一般公開のレクチャー・シリーズを開催しています。社会を巡る状況が大きく変化しつつある中、日本におけるアートマネジメントやアートプロジェクトを問い直すために、様々な講師を招いて公開の議論を続けています。

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今回お招きする藤井直敬氏はあるインタビューの中で、「相手がいるときに、自分自身の振る舞いが変わってしまうことがすごく嫌で辛かった・・・相手に応じて人が振る舞いをどう変えるのか、その仕組みを突き詰めたいと思った」と述べている。藤井氏はその後眼科医を経て脳科学者としてMITや理研で研究を重ねてきた。最近では仮想現実のメカニズムを応用したお化け屋敷をハウステンボスでの企画や、携帯端末でパノラマ動画を体験できるハコスコを開発し、CEOを務めるなど、基礎研究から、その成果をエンターテイメントに応用するなどスペクトラムの広い研究者である。

アートにおいても発信者(自分)と受け手(相手)が存在する。発信者は受け手にどう見られるかを意識している。今回のオープンレクチャーでは「見ること」のメカニズムについて学び、人はそれにどう対処するか(あるいはあえて無視するか)を考える機会にしたい。(geidaiRAM研修生・柿沼美紀)

【入場無料・事前予約不要|geidaiRAM研修生以外の方もご参加頂けます】
日時:2015年1月30日(金)18:30〜21:30
場所:東京藝術大学上野キャンパス美術学部中央棟2F第3講義室 (http://www.geidai.ac.jp/access/ueno)

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主催:東京藝術大学大学院映像研究科 平成26年度文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」

講師プロフィール:
藤井直敬(ふじい・なおたか)
1965年 広島生まれ
1991年 東北大学医学部卒業。同大医学部眼科学教室にて初期研修後、同大大学院に入学
1997年 博士号取得
1998年よりMIT(マサチューセッツ工科大学)、McGovern Institute Graybiel Labにて上級研究員
2004年より理化学研究所 象徴概念発達研究チーム 副チームリーダー
2008年より理化学研究所 適応知性研究チーム チームリーダー
2014年 株式会社 ハコスコ 代表取締役

企画:柿沼美紀(geidaiRAM)
デザイン:和田信太郎
広報:小形幸(geidaiRAM)