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東京藝術大学大学院映像研究科では、2014年度に引き続き、人材育成プログラム「リサーチ型アートプロジェクトのための人材育成事業」(通称、geidaiRAM:Research-based Arts Management)を実施します。

近年、アートマネジメントを学ぶ環境の整備が着実に進む一方で、アートが現代社会に応答するためには、社会の要請に応え、地域をにぎわすだけでは十分でない状況が明らかになっています。2020年に向け、日本全国でアートイベントが増え続ける一方で、アートが真の意味で社会にコミットできているケースはまだまだ少数です。今必要なのは、リサーチによって社会の課題そのものをあらたに掘り起こし、芸術表現だからこそ可能な社会へのアプローチを明確に示すこと、さらにはドキュメントやアーカイヴを残し、アートを多様に社会化していくことではないでしょうか。

こうした理念に基づき、以下の二点を重視したプログラムを開催します。

芸術ジャンルにとらわれないリサーチ能力をもち、プロジェクトの実現とその言語化によって、社会の中に新しい関係を生み出すことのできる人材を育成する。
〈アジア〉をテーマにしたゼミナールやフィールドワークに参加すると同時に、総務・理論・記録にも通じた、総合的な能力をもつ人材を育成する。

本プログラムでは、

  • ①実務を身につける講座
  • ②リサーチ型アートのケーススタディ
  • ③芸術理論研究
  • ④都市のフィールドワークとアートワーク実践
  • ⑤ドキュメントとアーカイヴの製作

を通じて、歴史を捉え直し、現代を捉え直す、これからの社会芸術に携わることのできる人材を育成します。

プログラムの全過程は記録・編集され、研修生の問題意識と取り組みに応じて、書籍としての出版、映像作品としての発表、ウェブ・アーカイヴの公開等、多様なアウトプットの可能性へと開かれています。

本プログラムは、スキルアップを目指すキュレーターやプロデューサーだけでなく、「社会との新たな関係」に対して、リサーチ、編集、批評、翻訳、映像、建築、デザイン、ウェブといった視点で取り組みたい方を広く歓迎いたします。なお、年間プログラム終了後、2015年度の修了証を授与いたします。