せんだいメディアテークとの共催のもとに、公開講義を開催します。
川俣正氏が東日本大震災の津波被災地区で進める長期プロジェクト「仙台インプログレス」の報告を、台湾から龔卓軍 (ゴン・ジョジュン)氏をお招きし、語ることを通してその真意に迫っていきます。「人道橋が津波で流された」という住人の思いを川俣氏が聞いたことから始まったプロジェクトの第1弾として、貞山運河という南北に流れる運河をゆく橋の機能をもった「みんなの船」を制作しています。震災の記憶とは何か。伝承する実践とは何か。東日本大震災後のアートプロジェクトについて議論を重ねていきたいと思います。


出演:

川俣正  [アーティスト]
龔卓軍  [国立台南藝術大学 准教授/Art Critique of Taiwan〔ACT〕編集長]
桂英史  [メディア研究/東京藝術大学大学院映像研究科教授]
甲斐賢治  [せんだいメディアテーク アーティスティック・ディレクター]

日時:2018年8月5日(日)13:30-16:00

会場:せんだいメディアテーク 1階オープンスクエア

主催:せんだいメディアテーク(公益財団法人 仙台市市民文化事業団)
共催:geidaiRAM2(東京藝術大学大学院映像研究科)
助成:損保ジャパン日本興亜「SOMPO アート・ファンド」(企業メセナ協議会 2021 Arts Fund)平成30年度文化庁「大学における文化芸術推進事業」

 

プロフィール:
川俣正 [アーティスト]
フランス、パリ国立高等芸術学院教授。既存の美術表現の枠組みを超えていく試みを実践してきた。建築や都市計画、歴史学や社会学、日常のコミュニケーション、あるいは医療にまで及ぶ分野と関わる。海外でよく知られている日本人アーティストのひとり。

龔卓軍 [国立台南藝術大学 准教授/Art Critique of Taiwan〔ACT〕編集長]
国立台南藝術大学准教授。美術誌『Art Critique of Taiwan(ACT)』編集長。G.バシュラール、M.メルロー=ポンティ、C.G.ユングの中国語(繁体字)翻訳者。チーフキュレーターを務めた『近未来的交陪:2017蕭壠国際現代芸術祭』が、第16回台新芸術賞を受賞。

桂英史 [メディア研究/東京藝術大学大学院映像研究科 教授]
東京藝術大学大学院映像研究科教授。専門はメディア研究。せんだいメディアテークなどの公共文化施設のプランニングに携わる。主な著書に『東京ディズニーランドの神話学』(青弓社)、『インタラクティブ・マインド』(NTT出版)など。

甲斐賢治 [せんだいメディアテーク アーティスティック・ディレクター]
大阪生まれ。せんだいメディアテーク企画・活動支援室室長。記録と表現とメディアのための組織/remo、地域文化に関する情報とプロジェクト/recip、アートNPOリンク、hanare×social kitchenなど複数のNPOに参加、社会活動としてのアートに取り組む。2011年度芸術選奨文部科学大臣新人賞。

 

参考リンク:
アートノード・ミーティング05 川俣正「みんなの橋」プロジェクト2018報告
https://artnode.smt.jp/event/20180704_4026

2018-08-04|