今福龍太
《〈共-接触〉の試み 》

RAM シニアフェローの今福⿓太の著作の⼀つに、『サンパウロへのサウダージ』(みすず書房、2008年)と題された書籍があります。この本は、クロード・レヴィ=ストロースの同名の写真集に導かれながら、今福が実際にサンパウロにて、レヴィ=ストロースの痕跡を辿ったものです。写真を介して過去の痕跡に触れる(contact)ことで、語りかけてくるものや出会われる記憶・歴史があります。この企画では、参加者は実際に写真集や⼿記を選択し、それらの著者の⾜跡を辿りなおしながら、⾃らの制作へと結び付けていくことになります。
また、並⾏して理論的には「偶有性」=コンタンジャンス(con-tingence の語源は「共−接触」)をめぐって思考したロラン・バルトやミシェル・セール、カンタン・メイヤスーらのテクストを読んでゆく予定です。

「過ぎ去った時と聖なるもの − 小津の部屋から」公開!

今福 龍太[⽂化⼈類学者・批評家/東京藝術⼤学⼤学院映像研究科特任教授]
クレオール⽂化研究の第⼀⼈者。1980年代初頭からラテンアメリカ・カリブ海各地でフィールドワークに従事し、2002年からは奄美・沖縄・台湾の群島を結ぶ遊動型の野外学舎〈奄美⾃由⼤学〉を主宰する。ブラジルの⼤学でも教鞭をとる。著書に『ミニマ・グラシア』『群島-世界論』『ジェロニモたちの⽅⾈』『レヴィ=ストロース 夜と⾳楽』『ヘンリー・ソロー 野⽣の学舎』など多数。

2020-10-20|