「RAM PRACTICE – ポストドキュメンタリーをめぐって」上映作品
GUEST ARTIST
黒田大祐《ハイパーゴースト・スカルプチャー – 伊藤博文, マッカーサー, 蒋介石, マルクス, 孫文, 金日成》
《ハイパーゴースト・スカルプチャー – 伊藤博文, マッカーサー, 蒋介石, マルクス, 孫文, 金日成》
1930年代の東京芸大彫刻科へ学びに来ていた留学生が東アジア諸国に拡めた「彫刻」概念についてのリサーチをベースに制作した作品。オーギュスト・ロダンが制作した「地獄の門」という彫刻があるが、近代の彫刻家たちは自らその地獄の門をくぐり、ロダンの言葉をバイブルに彫刻を作り続けた。「彫刻とは何か」本作は、この地獄のカルマを背負った彫刻家の物語であり、鳥の姿になってまで彫刻を作り続ける幽霊たちの哀れで恐ろしい呪いの彫刻地獄譚である。
(2018年, 14 min)
黒田大祐[美術家]
1982年、京都府福知山市生まれ。2013年、広島市立大学大学院芸術学研究科総合造形芸術専攻(彫刻領域) 修了。橋本平八「石に就て」の研究で博士号取得。広島在住。チームやめよう主宰。地形や気象などの物理的な環境と人間の作り出す歴史や物語の関係性について作品を制作している。近年は「不在の彫刻史」と題し、彫刻にまつわる物語について調査し作品を制作している。主な展覧会に、「ハイパーゴースト・スカルプチャー」(kanzan Gallery, アーツ千代田3331, 2018)、「対馬アートファンタジア」(長崎, 対馬。2011年より毎年参加)、「不在の彫刻史」(トーキョーアーツアンドスペース本郷, 2016)、「ヨコハマトリエンナーレ連携企画 BankART Life4 -東アジアの夢-」(BankART Studio NYK, 2014)等がある。