「RAM PRACTICE – ポストドキュメンタリーをめぐって」上映作品
GUEST ARTIST
オル太《スタンドプレーvol.1》
《スタンドプレーvol.1》
2018年7月に川崎能楽堂にて上演された「スタンドプレー」は、オル太が日 常の中から笑いを生む事物や状況を記述、記録し、都市の機能やメディアと身体が作り出す関係性を考 察する試みです。都市におけるパイロンやペットボトルなどの簡易的に用いられる物、賭け事などの集 団における行為、信号機や防災無線などの機能やそれらの環境での人々の身振りと会話に着目し、足袋 を履いた演者が笑いがもたらす社会的な役目を演じています。
(2018年, 29 min)
オル太《スタンドプレーvol.2》
《スタンドプレーvol.2》
2018年10月にポーランド、ヴロツワフのBWA Awangardaにて上 演されたパフォーマンス公演です。3名のパフォーマーが、都市を人型に表したオブジェや神話を象徴する仮面を用いなが ら、モニターの映像に呼応して身振りの模倣が行われます。モニターの映像では、近代オリンピックの 歴史を新聞に掲載された写真や風刺画から参照に、競技場や競馬場などの都市スタジアムでの行為が古 来から継続される人類の営みとして撮影されています。
(2018年, 20 min)
オル太 [アーティスト・コレクティブ]
井上徹、川村和秀、斉藤隆文、長谷川義朗、メグ忍者、Jang-Chiの6名からなる表現集団。2009年に結成し、日常の身振りから伝承されていく形式的な作法を取り入れ、土地に根付く集合的な記憶や人間の根源的な欲求に迫るインスタレーションやパフォーマンスを展開する。第14回岡本太郎賞受賞。これまで参加した主な展覧会に「内臓感覚-遠クテ近イ生ノ声」(金沢21世紀美術館)や「死の劇場 – カントルへのオマージュ」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA)、「Hybridizing Earth, Discussing Multitude」(釜山ビエンナーレ2016)など。