「Research Lab(リサーチ・ラボ)」について

田中沙季 [RAM2リサーチ・ディレクター]

ラボラトリー(Laboratory)という言葉は通常、実験室や研究室を指すが、語源的には「作業/仕事する人が使う場所」という意味を持つそうだ。geidaiRAM2では、ラボラトリーにリサーチを足して「リサーチ・ラボ」と命名し、月に一度集まる場を設けた。geidaiRAM2は一般公開のレクチャーやイベントも開催しているが、リサーチ・ラボはその中でも一番閉じたプログラムとなる。


■3つのプログラム

今年度より、リサーチ・ラボ内で実施する3つのプログラムに名前をつけた。「メンバーズセッション」では、研修生やスタッフらが各々の活動をプレゼン形式で紹介し合う。研修生同士がお互いの活動をよく知らぬままに研修期間が終わってしまうという過去(geidaiRAM、2014-16年度)の反省を踏まえて始めたものだが、各自の活動の言語化という側面をもっている。そして、各自の活動においてのリサーチに意識的になることで、アーティスティック・リサーチとは何かを考え、意見を交換する機会となっている。「芸術動向調査ゼミ」では、各自が取り組んでいる制作や研究の分野について、世界的な流れや情報を共有する。個々の活動を系譜立てて整理し、現在地を更新することで、各自の活動に還元していく試みである。「リーディング・セッション」では、各回一冊ずつ課題図書を設定、共有し、皆で読み込んでいく

 

■実践の土台を耕す場としての「リサーチ・ラボ」

geidaiRAM2では各プログラムを通して、RAM2自体が「芸術実践のプラットフォーム」になることを大きな事業テーマに設定している。リサーチ・ラボは、その実践に向けての方向性や問題意識など、土台を耕すような場を担う。リサーチは単なる情報収集だけでなく、どのような距離感で対象と関わるか、そして、どれだけ粘り強く対象について考えられるかが重要である。また、わからないことをわからないままに追うことが可能という点で、結論を出さずに考え続けられる有用性も内包している。人に限らず、遠い「他者」にどのようにアプローチして興味関心を近づけられるか、いかに表現としてジャンプ力を持ってプロジェクトのテーマを設定できるか。そのヒントを持ち帰れる場として、リサーチ・ラボが機能することを狙っている。


2018年度リサーチ・ラボ開催スケジュール:

リサーチラボ#01
2018年7月1日(日)14:00-20:00
リサーチラボ#02
2018年7月29日(日)14:30-20:30
リサーチラボ#03
2018年8月6日(月)13:00-16:00
リサーチラボ#04
2018年9月1日(土)14:00-20:00
リサーチラボ#05
2018年10月7日(日)14:00-21:00
リサーチラボ#06
2018年11月10日(日)14:00-20:00
リサーチラボ#07
2018年12月08日(土)19:00-23:00
リサーチラボ#08
2019年1月29日(火)19:00-23:00

 

2018-07-01|