シリーズ企画《ウラ・ムラの隅景》の一環として、青森でフィールドサーヴェイを行いました。
平葭健悦氏の案内で「キリストの墓」と「大石神ピラミッド」を訪問し、青森における日常とスピリチュアリズムやフィクションが混在する感覚のリアリティとは何なのか、それはアートが扱うフィクションと事実の緊張関係と重なるものなのではないか、という議論がなされました。
その後、青森という場所、特に工業・漁業が盛んな場所としての青森をどう芸術的に捉え直すかということを3年以上継続的に、地元の人との話し合いを重ねながら試みてきた「八戸ポータルミュージアムはっち」について、職員の方のお話を伺いました。
石灰石鉱山の採掘場「八戸キャニオン」を訪問した後、2つのグループに別れ、1つ目のグループは海岸沿いの商店街や漁船でのインタビューを行い、人々が信仰という行為を日常的に維持し守ることのリアリティについて迫っていった。他方のグループは、村落での「オカルト」や「心霊現象」を、青森・八戸の風土という視点から映像記録を通じてアプローチしました。
【開催概要】
日時 : 2019年12月1日(日) – 12月3日(火)
訪問先 : 新郷村 キリストの墓, 新郷村 大石神ピラミッド, 八戸ポータルミュージアムはっち, 八戸キャニオン, 種差海岸, 八戸湊町, 陸奥湊駅前市場, 館鼻岸壁, など
主催 : 東京藝術大学大学院映像研究科(RAM Association)
助成 : 2019年度文化庁「大学における文化芸術推進事業」
企画:Jang-Chi
運営:西本健吾
記録:玄宇民, 佐藤貴宏
監修:和田信太郎