RAM Series Project 

都市においてフィールドサーヴェイやリサーチをどのように具体的に制作のプロセスやアウトプットに取り込めるかは、芸術実践として問いから飛躍させる際に重要な技術となります。現実に足を踏み入れ、実際に人と接することは、リサーチテーマを深めるに限らず、作品にとって軸となるドラマトゥルギーを見出すことにも繋がります。《コンビニエンス都市・東京》では、こんにちの東京のよりアクチュアルな実態を見つめるため、労働現場で働く移民(特にコンビニ)にあえて限定し、実際にインタヴューを試みます。特定の場所や現象を社会的および歴史的な側面からリサーチし、現地を訪問しインタヴューを行うことによって、身振りや関係形成など表現化に至るプロセスを実践的に習得します。また、場においてどういう力が働いているのか、関係性にデリケートになりながらも、どうコミットしていくのか、ということを戦略的に捉えることは、リサーチに限らず、作品制作での即応力にも変換可能な技術となるでしょう。(田中沙季)

田中沙季(たなか・さき)|リサーチャー
2009年より社会実験的なプロジェクトを展開する創作ユニット Port B に参加。リサーチ・キャスティング・プロダクションマネジメントを専門に、芸術表現と都市・人・社会の関係を軸に活動する。
WEB | http://portb.net/

【これまでの開催プログラム】
2019年8月12日[月・祝]コンビニエンス 都市・東京 #01
2019年10月16日[火]コンビニエンス 都市・東京 #02
2019年12月12日[木]コンビニエンス 都市・東京 #03
2020年8月13日[木]コンビニエンス都市・東京 配信 #01

2020-01-01|