川俣正氏がせんだいメディアテークと展開している「仙台インプログレス」を訪問しました。東日本大震災で津波被災地区となった貞山運河を渡る「みんなの船」を制作するプロジェクトで、RAM2では、2018年8月4日(土)に行われた進水式と報告会に参加し、現地を視察しました。
報告会で川俣氏は、「全く被災の記憶も、歴史も知らない人の方に賭けた」と、全く知らない人を連れてきて新しい何かを考える方がいいと言い切りました。震災から7年もたった今、川俣氏は、もっとポジティブに風景を変える方法を模索しており、これまでではなく今から始まることを考えたい、今ここにいる人たちとなにかを考えていきたい、と話しました。
日時:2018年8月5日(日)
場所:仙台市宮城野区岡田字砂原(海岸公園)
講師プロフィール:
川俣正 [アーティスト]
1953年北海道三笠市生まれ。1982年第40回ヴェネツィア・ビエンナーレ、1987年ドクメンタ8ほか出品多数。2005年横浜トリエンナーレ総合ディレクター。1999年東京藝術大学先端芸術表現科主任教授に着任、現在はフランス、パリ国立高等芸術学院の教授。既存の美術表現の枠組みを超えていく試みを実践してきた。建築や都市計画、歴史学や社会学、日常のコミュニケーション、あるいは医療にまで及ぶ分野とかかわり、海外でもっともよく知られている日本人アーティストのひとり。
http://www.tadashikawamata.com/
写真:村田萌菜
参考リンク:
仙台インプログレス
https://artnode.smt.jp/project/kawamata_project
研修生レポート:
万里 [RAM2研修生]