この企画では、私たちの社会の中で⽣まれた⽂化的物語を中⼼に、その中に潜む他者性について考えます。例えば現在、津軽の⻤が岩⽊⼭を作る話を調べています。⻤は悪ではなく善としても存在します。その背景には、渡来⼈や⼤震災への脅威など諸説あります。神話や昔話の中の架空⼈物はどのようにして⽣まれて来たのか、その社会的状況についてリサーチしながら、その中での他者がどのように表象されているのかを美術の視点から⾒つめ直します。また、神話の中の他者、移動によって⽣まれた⽂化的物語を検証しつつ、2019年のプロジェクトの続きとして、⽇本で働いてその後帰国した外国⼈実習⽣に zoom で話が聞けたらと考えています。
潘 逸⾈[ 美術家]
1987年上海⽣まれ東京在住。2012年、東京藝術⼤学⼤学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。主な展覧会に「アートセンターをひらく」(⽔⼾芸術館, 茨城, 2019)、「Cross Domain」(⾦鶏湖美術館, 蘇州, 2018)、個展「The Drifting Thinker」(MoCA Pavilion, 上海, 2017)などがある。
hanishu.com
【開催日時】
#1 オリエンテーション(2020.8.12.Wed)
#2 柴田悠「柴田と愉快な仲間(ようかい)たち」(2020.8.29.Sat)
#3 桃太郎の鬼退治などについて+ワークショップ(2020.9.12.Sat)
#4 古事記後編など+ワークショップ(2020.10.3.Sat)
#5 吉田高尾「京王電鉄のくらやみ祭り」(2020.10.17.Sat)
#6 東京国立博物館見学会(2020.10.24.Sat)
#7 山科晃一「妖怪のための世阿弥とフロイト(仮)」(2020.10.30.Fri)
#8 苅部太郎「うつしみのヒトガタ」(2020.11.29.Sun)