隔世の感(仮)

映像(シングルチャンネル, 12min, HD, 2021)

私は一年半くらい前から、自分の町の歴史について興味持ち始めた。「現状」という結果を理解するために、いろんな人物や物事の過去を探らないといけなかったからだ。そしてある日突然、18歳頃に短い時間交流のあった「梁伯」っていうおじさんのことを思い出した。1970年代から80年頃までの「梁伯」と「C君」という二人の交流が書かれた文章が突然見つかり、手紙を受け取った13年後の2021年に初めて読んだ。手紙は40年くらい前の話だけど、「C君」の姿やその時代が、今の人々(自分も含めて)や起きていることにそっくり重なっているようにみえた。
最近、昨日を振り返ってみると、たびたび「隔世」を感じる。それはまるで圧縮した時間に生きてるような感じだ。




Dino Rib

香港出身。香港中文大学工学部卒業。香港浸会大学大学院(スタジオアート専攻)修了。現在は大学で写真や映像製作の非常勤講師で務めている。メディアアーティストとして、パフォーマンス、抽象性や視覚表現の可能性をテーマに様々な作品を手がけている。2020年から、香港歴史のリサーチプロジェクトを開始、記憶や現実への理解、対処メカニズムなどに興味持っています。

http://www.dino-rib.com


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