《RAM PRACTICE 2021》ONLINE SCREENING
PROGRAM B
潘逸舟/シェレンバウム・ゾエ /山科晃一/カニエ・ナハ/オル太
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(6min, HD, 2021)
(12min, HD, 2021)
2019年12月。南太平洋、ニューカレドニア群島の北東にある、小さな三日月形をした砂の島、ウベアに戻る。 そこでミシェルという友達が紹介してくれた、ゴサナ族のカナック牧師であるワダワ・ネウジェンに会う。 彼は私が書いた詩を、イアイ語という、ウヴェア島で話され、その話者はますます稀になっている言語に翻訳してくれた。島とその言語は少しずつ消えながら、言葉の交換は隠喩的な地図を描き、目に見えない詩の空間を活性化する。
ENG /
December 2019. I come back to Ouvea, a tiny crescent of sand in the North-East side of New Caledonia archipelago, in the South Pacific. There, my friend Michel introduced me to Wandawa Neudjen, a Kanak pastor from the Gossanah tribe. He accepts to translate one of my poems into iaai, an only vocal language spoken in Ouvéa, and whose speakers are becoming increasingly rare. While the island and its dialects seem to disappear little by little, the words exchanged draw metaphorical maps and activate invisible spaces of poetry.
FR /
Décembre 2019. Je retourne sur Ouvéa, petit croissant de sable au Nord-Est de la Nouvelle-Calédonie, dans le Pacifique Sud. Là-bas, par l’intermédiaire de mon ami Michel, je rencontre Wandawa Neudjen, pasteur kanak de la tribu de Gossanah, qui accepte de traduire un de mes poèmes en iaai, langue orale, parlée à Ouvéa, et dont les locuteurs se font de plus en plus rares. Si l’île et ses dialectes s’affinent jusqu’à s’éclipser peu à peu, les paroles échangées dessinent des cartes métaphoriques et réactivent les lieux invisibles de la poésie.
(16min, HD, 2021)
日本野鳥の会の創始者であり、詩人で歌人、かつ深大寺の住職でもあった中西悟堂との〈共₋接触〉を試みる。中西悟堂『定本野鳥記 第16巻 悟堂詩集』より「流通の歌」、「クルミのおもちゃ」の対照的に綴られたふたつの詩を抜粋。悟道が住職を務めた深大寺と散歩道にしていたであろう周辺の野川を静観し、彼の影に触れた。悟道の眼差しが、コロナ禍によって失われた接触を伴う光景にサウダージの色彩を与え、逢えなくなった人、これから出逢う人を思慕する私たちと共振する。
(2min, HD, 2021)
夜中にテレビをつけてチャンネルを回す、音は消して、高純度ヒアルロン酸の通販、雪に埋もれた休業中のスキー場のレストラン、古代エジプトの細長い猫の彫刻……と見ていく中で突然、目をみはる。矩形の色面が左下から右上へと流れていく。それだけの映像だが、目を離すことができない。映像をまなざしているとき、映像にまなざされている。ことが顕わになる。たとえばフェリーニの映画なら『8 1/2』までに、作品と作品の間の休止が9つある。ここで、あるいは流れていくエンドロールの間隙で、イメージを彫刻する。それら彫刻にもまた、まなざされている。そのとき、わたしたちもまた彫刻されている。
(1h50min, HD, 2020)
©OLTA 写真:田村友一郎
滑稽かつ批判的な眼差しから日常を切り取り、都市における無意識の振る舞いを人・物になって自在に演じてきたオル太によるプレイング・インスタレーション作品。笑いから都市の機能を観察し、スケッチや記述から都市の現象をオブジェクトと再演する。新国立競技場の構造モデルから設計したスタジアムを再現し、「自らが演じること」と「演じることを観ること」が演者と観客、都市と劇場のなかで入れ子構造で立ち上がる。
ロームシアター京都×京都芸術センター U35創造支援プログラム”KIPPU”
会場:ロームシアター京都 ノースホール
上演日:2020年2月8日(土)/ 9日(日)/ 10日(月)/ 11日(火)
出演・スタッフ
作・演出:オル太/ 演出統括:Jang-Chi/ 出演:新井麻弓、井上徹、川村和秀、斉藤隆文、タカハシ ‘タカカーン‘ セイジ 、玉木晶子、長谷川義朗、メグ忍者、山本悠/ クリエーション協力:新井麻弓、タカハシ ‘タカカーン’ セイジ、玉木晶子、山本悠/ 舞台美術、衣装:オル太/ 舞台設計:井上徹、長谷川義朗/ CGデザイン:長谷川義朗/ サウンドデザイン:井上徹/ 映像制作:メグ忍者/ イラストレーション(映像):井上徹、斉藤隆文/ キャラクターデザイン(映像):斉藤単勝/ チラシデザイン、イラストレーション:山本悠
衣装協力:南野詩恵/ 制作:上村絵梨子
テクニカルスタッフ
照明:藤本隆行/ 音響:加登匡敏/ 映像:武部瑠人/ 映像技術協力:時里充/ アシスタント:大和由佳/ 撮影・編集:縣健司/ 編集:橋田夏希/ 撮影:姫田麻衣、持木永大/ 撮影協力:東京藝術大学大学院映像研究科 RAM Association
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