東京藝術大学大学院映像研究科 RAM Associationは、実験映像・アートフィルムを軸に都市と都市をつなぐ巡回型上映プロジェクト「VISIONS CIRCUIT 2025–26」を開催します。
VISIONS CIRCUITは、アートセンターや美術館といった既存の枠組みを横断しながら、実験的な映像表現が都市を移動し、場所ごとに異なる文脈や観客と出会うためのプラットフォームです。2026年2月から3月にかけて、せんだいメディアテーク(宮城)、山口情報芸術センター[YCAM](山口)、長崎県美術館(長崎)の国内3箇所にて、東京藝術大学大学院 RAM Associationの研修生、フェロー、招待作家の全18作家によるアートフィルム/実験映像18作品を上映します。作家それぞれの「ビジョン」が回路(Circuit)のようにつながり、上映という出来事を通して立ち上がります。
また、各地域での人的交流を目的として、ラウンドテーブルやトーク、レクチャーパフォーマンスなどの関連プログラムを実施します。

VISIONS CIRCUIT 開催に寄せて

VISIONS CIRCUITは、アートフィルム/実験映像を軸に、都市と都市、人と人、表現と思想を横断的につなぐ巡回型上映プロジェクトである。本企画が目指すのは、単なる作品上映の場ではなく、異なる場所に点在する「ビジョン」が回路(Circuit)として接続され、移動し、共有されていくためのプラットフォームである。
現代の映像表現は、映画館や美術館、オンラインといった制度のあいだを行き来しながら生成されているが、その多くは特定の都市や制度に留まり、十分に循環していない。
VISIONS CIRCUITは、そうした固定性を解除し、実験的な映像表現が各地を巡りながら、新たな文脈や観客と出会うための「移動する回路」を構築することを目的とする。
タイトルに含まれる「Visions」とは、単なる視覚像ではなく、作家それぞれの世界認識や思想、感覚の総体を指す。それらは完成されたメッセージとして提示されるのではなく、上映という出来事を通して観客と交差し、その都度異なる意味を帯びる。都市は単なる開催地ではなく、作品を読み替え、変形させる媒介として機能する。
「Connecting Cities Through Experimental Moving Images」というタグラインが示すように、本プロジェクトが描くのは均質なネットワークではなく、差異を孕んだ複数の視点が往復する動的な関係性である。VISIONS CIRCUITは、その回路を一時的に可視化し、次の都市へと手渡していく実践であり、実験的映像文化のための開かれたインフラとして成長することをめざしている。

桂 英史(メディア研究・芸術実践論/東京藝術大学大学院映像研究科教授)

開催概要

せんだいメディアテーク

#01

せんだいメディアテーク

日程

2026年2月11日(水・祝)11:00〜19:30(開場10:45〜)

会場

せんだいメディアテーク 7F スタジオシアター
〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町2-1

https://www.smt.jp/info/access/

山口情報芸術センター [YCAM]

撮影:山中慎太郎(Qsyum!)
写真提供:山口情報芸術センター[YCAM]

#02

山口情報芸術センター[YCAM]

日程

2026年3月7日(土)11:00〜19:30(開場10:45〜)

会場

山口情報芸術センター[YCAM] スタジオC
〒753-0075 山口県山口市中園町7-7

https://www.ycam.jp/guide/access/

※3月6日(金)と3月8日(日)には関連プログラムを予定しています。

せんだいメディアテーク

#03

長崎県美術館

日程

2026年3月10日(火)11:00〜19:30(開場10:45〜)

会場

長崎県美術館 ホール
〒850-0862 長崎県長崎市出島町2-1

https://www.nagasaki-museum.jp/visitor/access/

※3月11日(水)には別会場にて関連プログラムを予定しています。

入場

無料・事前予約優先/当日入場可

ご予約はこちらから

参加作家

研修生

池添俊、尹苑、上野貴弘、國友勇吾、斎藤大幹、ジョイス・ラム、武政朋子、藤井翔太、松本桂、安田朱里、山科晃一

フェロー

玄宇民、トモトシ、潘逸舟

国際招待作家

Bruce Conner、Eric Baudelaire、Ikhyun Gim、Jiyoung Yoon

※五十音順、アルファベット順

上映スケジュール

#01~#03 共通

上映作品

Aプログラム


Bプログラム


Cプログラム


Dプログラム


Eプログラム

関連プログラム

ROUND TABLE

各会場では、上映プログラムの最後にラウンドテーブルを実施します。 参加作家(RAM研修生、フェロー)に加え、RAMプロデューサーの桂英史教授や、参加作家でありVISIONS CIRCUITプログラムディレクターの玄宇民も登壇し、上映作品について語りあいながら同時代芸術をめぐるディスカッションを深めていきます。どうぞお気軽にご参加ください。

#01 せんだいメディアテーク

2026年2月11日(水・祝) 18:30〜19:30

#02 山口情報芸術センター[YCAM]

2026年3月7日(土) 18:30〜19:30

#03 長崎県美術館

2026年3月10日(火) 18:30〜19:30


このほか、下記日程で関連プログラムを予定しています。
詳細は、本サイトやRAM AssociationのSNS等で順次お知らせします。

日程: 2026年3月6日(金)、3月8日(日)

会場: 山口情報芸術センター [YCAM]

日程: 2026年3月11日(水)

会場: 長崎市内