《RAM PRACTICE 2021》EXHIBITION 配信イベント

3/27 (SAT) 19:30-
RAM CHANNEL
#02 美術の未来を透視する

→→→映像アーカイヴ公開中!

 RAMの新しい試みとして始まったオンライントークRAM CHANNEL、第一回はRAMのプロデューサーであり、そもそもの仕掛人である桂英史さんにご登壇いただきました。続く第二回は、キュレーターの黒澤浩美さんをRAMが主催する展覧会RAM PRACTICEにお招きします。
 黒澤さんは、水戸芸術館、草月美術館を経て、金沢21世紀美術館建設準備室に参加され、2004年の開館記念展以降、直近の『ダブル・サイレンス』(ミヒャエル・ボレマンスとマーク・マンダースの二人展)に至るまで、数多くの展覧会を企画されています。『ダブル・サイレンス』展のような「正当かつバリバリの」現代美術を見事な展覧会にする一方、その傍らでは『村上慧 移住を生活する』の企画展を催し、村上さんは展覧会の期間中発泡スチロールを素材にした自作の「家」を背負って能登を一周していました。しかも、村上さんの「家」(二号機)は金沢21世紀美術館にコレクションされるというのです。また、私事で恐縮ですが、『マクドナルドラジオ大学』をコレクションすべく動いてくださったのも黒澤さんで、一昨年のコレクション展では美術館内に「マクドナルドラジオ大学」を開設しました。そして今度は『ワーグナー・プロジェクト』、美術館内に「ヒップホップの学校」を出現させます。
要するに、黒澤さんは大変に過激で、とんでもない人なのです。
 そんな黒澤さんをRAM PRACTICEにお招きし、気になった作品を講評していただけたらと考えています。しかし講評はおそらくトークのイントロに過ぎません。桂さんとのトークは展覧会を離れ、RAMについて、アソシエーション(組合)というあり方について、美術館について、美術マーケットについて、マーケットでは扱ってもらいづらい映像やパフォーマンスについて、美術と社会の関係について、「表現のエチカ」について、ブロックチェーンがもたらす美術マーケットの変化について・・・等々、様々な方向に広がっていくに違いありません。その議論は、美術の同時代性を問い直しながら、美術の未来を透視する試みになるでしょう。

RAMプロデューサー
高山 明

|開催概要|
出演黒澤浩美 [金沢21世紀美術館チーフ・キュレーター]
桂 英史[メディア研究, 芸術実践論, 東京藝術大学大学院映像研究科教授]
高山 明[演出家, 東京藝術大学大学院映像研究科教授]
日時2021年3月27日(土)19:30-22:00
会場ライブ配信(YouTube Live)
https://youtu.be/gTb7p2IuAhE
視聴方法
無料・予約不要
※ YouTube Liveでのライブ配信となりますので、インターネット接続が安定した環境からのご参加をお願いします。
主催東京藝術大学大学院映像研究科 RAM Association
助成令和2度文化庁「大学における文化芸術推進事業」
お問い合わせ geidairam@gmail.com

|出演者プロフィール|

黒澤浩美 [金沢21世紀美術館チーフ・キュレーター]
ボストン大学(マサチューセッツ州、アメリカ合衆国)卒業後、水戸芸術館(茨城)、草月美術館(東京)を経て2003年金沢21世紀美術館建設準備室に参加。建築、コミッションワークの企画設置とコレクションの構築に関わる。2004年の開館記念展以降、多数の展覧会を企画。「オラファー・エリアソン」「ホンマタカシ」「ス・ドホ」「フィオナ・タン」「ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー」「ミヒャエル・ボレマンス&マーク・マンダース」など、国内外で活躍する現代美術作家と作品を紹介。ミュージアム・コレクションの選定、小中学校連携や幅広い年齢の来館者に向けた教育普及プログラムも企画実施。2011年City Net Asia(ソウル、韓国)、2017年OpenArt(エレブロ、スウェーデン)、2018年東アジア文化都市(金沢)の総合キュレーター。

桂 英史 [メディア研究, 芸術実践論, 東京藝術大学大学院映像研究科教授]
専門はメディア理論、芸術実践論、図書館情報学。主な著作として、『インタラクティヴ・マインド』、『図書館建築の図像学』、『東京ディズニーランドの神話学』、『人間交際術 コミュニティ・デザインのための情報学入門』、『せんだいメディアテーク コンセプトブック』(共編著)、『先端芸術宣言』(共編著)などのほか、最新刊として『表現のエチカ 芸術の社会的な実践を考えるために』(青弓社)がある。東京藝術大学大学院映像研究科教授。東京藝術大学大学院映像研究科が主催するノンディグリープログラム「RAM Association」のプロデューサーを務める。

高山 明 [演出家, 東京藝術大学大学院映像研究科教授]
1969年生まれ。2002年、Port B(ポルト・ビー)を結成。実際の都市を使ったインスタレーション、ツアー・パフォーマンス、社会実験プロジェクトなど、現実の都市や社会に介入する活動を世界各地で展開している。近年では、美術、観光、文学、建築、都市リサーチといった異分野とのコラボレーションに活動の領域を拡げ、演劇的発想・思考によって様々なジャンルでの可能性の開拓に取り組む。主な作品に『シドニー歌舞伎プロジェクト』、『ワーグナー・プロジェクト』(横浜、フランクフルト、大分)、『マクドナルド放送大学』(フランクフルト、ベルリン、東京、金沢、香港)、『ヘテロトピア・シリーズ』(東京、台北、アテネ、ベイルート、アブダビ、リガ、フランクフルト)、『横浜コミューン』(横浜)、『前橋聖務日課』(前橋)、『国民投票プロジェクト』(東京、福島ほか)、『完全避難マニュアル』(東京、フランクフルト)、『個室都市シリーズ』(東京、京都、ウィーン)など多数。
http://portb.net/

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2021-03-22|