東京藝術大学大学院映像研究科が実施する「geidaiRAM2(メディアプロジェクトを構想する映像ドキュメンタリスト育成事業)」は、2日間にわたって「RAM PRACTICE – ポストドキュメンタリーをめぐって」を開催します。芸術の社会的な役割が問われているなかで、同時代芸術としての新たな問いを発見し、それをいかにして表現するのか。geidaiRAM2はアクチュアルな芸術実践のプラットフォームを目指しています。

「RAM PRACTICE」では、トークセッション(2/15)と、スクリーニングイベント(2/16)のプログラムで2日間にわたり開催します。今年は「ポストドキュメンタリー」のテーマのもとに、映像作品やパフォーマンス作品のさまざまな芸術表現を紹介しながら、事実・演出・記録をめぐって根源的な問いを立て、同時代的表現の可能性について探求します。

〈DAY1: TALK SESSION〉では、恵比寿映像祭(地域発信プロジェクト「YEBIZO MEETS」)との連携企画として、映画監督の諏訪敦彦氏と、geidaiRAM2のプロデューサーでもありメディア研究を専門とする桂英史氏による対談を通じて、従来のドキュメンタリーという表現のあり方を拡張した、メタフィクションを前提とする「ポストドキュメンタリー」について議論を深めていきます。

 

出演:
諏訪敦彦 [映画監督 / 東京藝術大学大学院映像研究科教授]
桂 英史 [メディア研究 / 東京藝術大学大学院映像研究科教授]

日時:2019年2月15日(金)18:00-20:00

定員:60名(エリア内での立見可)

参加方法:予約不要/入場無料

会場:
東京都写真美術館1Fスタジオ/東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内

問い合わせ:
TEL:03-3280-0099(東京都写真美術館)
http://www.topmuseum.jp

企画:
geidaiRAM2(東京藝術大学大学院映像研究科)
恵比寿映像祭 YEBIZO MEETS 地域発信プロジェクト

助成:平成30年度文化庁「大学における文化芸術推進事業」

 

プロフィール:
諏訪敦彦 [映画監督 / 東京藝術大学大学院映像研究科教授]
映画監督。東京藝術大学大学院映像研究科教授。東京造形大学在学中にインディペンデント映画の制作にかかわる。卒業後、テレビドキュメンタリーの演出を経て、97年に「2/デュオ」を発表し、ロッテルダム国際映画祭最優秀アジア映画賞、バンクーバー国際映画祭国際批評家連盟賞受賞。「M/OTHER」でカンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞。その他の主な作品に「H/Story」「パリ・ジュテーム」(オムニバス)「不完全なふたり」(ロカルノ国際映画祭審査員特別賞)「ユキとニナ」など。主にフランスを制作の拠点とする。完成された脚本を用いない独特の手法で知られる。2018年ジャンーピエール・レオー主演の新作「ライオンは今夜死ぬ」が公開された。また、小中学生の子どもたちへ映画制作を教えるワークショップ「こども映画教室」などの講師を務める。

桂英史 [メディア研究 / 東京藝術大学大学院映像研究科教授]
東京藝術大学大学院映像研究科教授。専門はメディア研究、芸術実践論。せんだいメディアテーク(仙台市)やメディアセブン(川口市)など、国内外で新しい公共文化施設のプランニングに携わる。主な著作には、『インタラクティヴ・マインド』、『図書館建築の図像学』、『東京ディズニーランドの神話学』、『人間交際術 コミュニティ・デザインのための情報学入門』、『せんだいメディアテーク コンセプトブック』(共編著)、『先端芸術宣言』(共編著)などがあり、近刊予定として『芸術実践論考(仮題)』(青弓社)がある。藝大大学院映像研究科が主催するノンディグリープログラム「geidaiRAM2」のプロデューサーを務める。

関連リンク:
YEBIZO MEETS 地域発信プロジェクト 東京藝術大学大学院映像研究科geidaiRAM2 連携企画
ポストドキュメンタリーをめぐって
https://www.yebizo.com/jp/program/detail/2019-10-03

 

 

 

2019-02-04|