現在世界中の大都市に多くの移民や難民が流入し、独自のコミュニティを形成している背景から、現在の東京の移民・難民コミュニティをリサーチしました。今回は、東京・北池袋の新華僑を中心としたコミュニティとの比較対象として、近年チャイナタウン化しつつあるさいたま・西川口を訪れ、中国人の集住について研究をされている留学生・尹博文氏(東京大学大学院人文社会系研究科修士課程)のガイドで西川口ツアーを実施しました。

風俗街から変わりつつある西川口の街を体感しながら、土地ごと所有していく中国人独特の方法や、10億人ユーザーを持つSNS・WeChat(微信)による情報収集、近年相次いでオープンしている中華料理店などについて調査しました。ツアー後は「共生/共存」について、実直的な議論が交わされていたメディアセブン企画の芝園団地(中国人と日本の高齢者が多く住む団地)についてのトークイベントに参加し、日本における多文化共生の実態について理解をしました。

 

日時:2018年10月27日(土)

場所:西川口駅周辺

協力:メディアセブン

 

講師プロフィール:
尹 博文(イン ハクブン)
東京大学修士二年生。中国山東省出身、中国山東省作家協会会員・中国山東省書道家協会会員。浙江大学(中国)卒業後、2012年から2013年にわたり、浙江大学生の福島訪問ボランティア活動「がんばれ福島!がんばれ日本!」第一回・第二回の企画及び実施に携わる。2017年4月より、日本埼玉県の西川口、川口芝園団地などの中国人集住と中国人エスニック集団の形成について研究を進めている。趣味は中国の伝統楽器である二胡で、二胡演奏十級(最高級)証明書を取得し、現在日本においても個人演奏会を開催して活動中。

企画:田中沙季
写真:上竹 真菜美

参考リンク:
【トークイベント】 岡﨑広樹、芝園かけはしプロジェクト「『心の国境』に橋をかける」
http://cdc.jp/2018/08/1810_talk_02.php

homes総研に執筆した田中沙季による芝園団地レポート
https://www.homes.co.jp/search/assets/doc/default/edit/souken/PDF2017/tolerant_society.pdf

2018-10-27|