潘逸舟
《 取り除かれた風景 》

《 RAM PRACTICE 2020 – Online Screening 》上映作品
 Program B 


《 取り除かれた風景 》[7mins ver.]

日本では、東日本大震災以降帰れぬ土地(帰還困難区域)が未だ存在しています。蠢く黒い袋を上空から撮影した作品「取り除かれた風景」では、一見すると風に吹かれて動いているように見える袋の中に、潘自身が入って彷徨っています。通称フレコンバックと呼ばれるこの黒い袋は、福島原発事故により飛散した放射性物質によって汚染された土壌を収納・保管するために使用されています。かつてそこに住んでいた人々の記憶に残る風景の一部だった土地の表面は削り取られ、袋に詰められたまま山積みにされて一時保管され、やがては見えない場所に運ばれていきます。潘は自らの身体を用いて、排除されていく土と、人間の移動を重ねながら、私たちの中にある不在となった場所を探し続けます。

Removed Scenery (7mins ver.), 2020
16:9, HD, Stereo Sound, colour, 6’43”

 

 

1987年上海生まれ東京在住。2012年、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。主な展覧会に「Cross Domain」(金鶏湖美術館, 蘇州, 2018)、「この現実のむこうに」(国際芸術センター青森, 2017)、個展「The Drifting Thinker」(MoCA Pavilion, 上海, 2017)、「Sights and Sounds: Highlights」(ユダヤ博物館, NY, 2016)、「In the Wake – Japanese Photographers Respond to 3/11」(ボストン美術館, 2015)などがある。

http://hanishu.com/

 


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