《 RAM PRACTICE 2020 – Online Screening 》上映作品
Program B
《 東京カミダーリvol.2 》
東京という都市を人間として考えるとき、東京はどう映るか。本作は、沖縄のユタという存在と、東京の都市メディアとの間に類似点を見つけ、東京の神経系である電線や変電所をたよりに、東京の精神や身体を検査するという実験的な取り組みである。東京という都市に私たちは助けられるのか、もしくは幻覚妄想錯乱トランス状態にされているのか。東京はユタになれるか、カミダーリ状態のままか。現在、診療中である。
The Metropolis Kamidaari: Examing Tokyo vol.2, 2020
16:9, HD, Stereo Sound, colour, 9’53”
東京生まれ。精神科医。都市や建築、動物を人間として見立て、ありのままを調査・記述し、解釈や判断を避ける現象学的アプローチを得意とする。精神医学や精神病理学をベースに、時間・空間・人間の配置図を偶発的に書き換える試みを行う。2019年2月にgeidai-RAM2で「東京カミダーリ」を実演。また北海道と東京で、簡易宿所や人間観察研究所、電気宗教など社会実験的にコミュニティの在り方を模索している。